心の中の不要なアプリ
心の中に「アプリ」を詰め込み過ぎると人生が重くなる
失敗続きだったかつての自分も含め、色んな人が人生でうまくいかなくなる背景を見てると、アプリやデータを詰め込みすぎて重くなってしまったスマホのようになってるケースが多々あるように思います。
本題に入る前に、まず、今あなたが持っているスマホを思い浮かべてみてください。
もちろん、そこに入っているアプリはとても便利だし、役に立つもの、そして日頃からよく使っているもいっぱいあることでしょう。
でも、同時に、今の機種を買った時から入っている、一度も使ったことのないアプリもたくさんありますよね。
さらに、とりあえずダウンロードしたアプリだったり、出かけた先々で撮り溜めた写真だったり・・・そういうのでいっぱいになっていくとどうなるでしょう?
当然、あなたのスマホは動作がどんどん重くなり、それを操作しているあなたはきっとイライラしてくることでしょう。
実は、あなた自身の心の中についても全く同じことが起こっています。
驚くぐらいたくさんの「脳内アプリ」が、あなたの意識の中に入ってしまっているのです。
それは、子供の頃に親や周りの大人からインストールされたものもあることでしょう。
また、本や雑誌やたまたまネットで読んだ記事で触れた誰かの考え方だったり、TVドラマや映画で見聞きした登場人物の印象的なセリフだったりするかもしれません。
さらには、大人になってから仕事をする中で触れた上司や同僚の考え方だったり、何かのセミナーを受講して心の中にダウンロードしたものだったり。
そういった雑多なアプリ-つまり思考回路が心の中にぎゅうぎゅう詰めになってしまっていることは、決して珍しいことではありません。
もし、あなたが、人生で何かしら行き詰っているように感じるようなら、この、「脳内アプリの詰め込み過ぎ」で、人生に誤動作が起こっているのかもしれません。
どうして不要なアプリがインストールされるの?
では、それらの不要な「アプリ」は、どのようにして自分の意識の中にインストールされるのでしょうか?
それは、あなたが生まれてから大きくなるまでの過程で、目にしたもの、耳にしたもの、触れたものから意識の中に取り込まれます。
最も大きなものは、親や周りの大人たちの影響でしょう。
たとえば、あなたの両親が仕事や家事でとても疲れていて、いつも「大変だ」と言っていたなら、きっとあなたは「大人になったら大変だ」と感じることでしょう。
そして、その「大人になったら大変だ」アプリは、実際にあなたが大人になった時に作動し始め、設計されたとおりに「大変な大人の人生」を創り出すことになります。